〆 レーガン氏死去
また一人アメリカを導いた偉大な指導者が亡くなった。 役者から一転して政界に入りついにこの国の最高責任者となった ロナルド・レーガン元大統領である。 彼の最も大きな功績はやはり東との緊張緩和だろう。 彼はソ連側最高責任者であるゴルバチョフ書記長との首脳会談でINFを初めとする軍縮への筋道をつけたことによって、大戦以来ようやく東西は再び手を結ぶことができた。 ちなみに彼の地盤はカリフォルニア州であり、州知事も2期連続で勤めている。 もちろんこれはこの州にハリウッドがあるからに他ならない。 役者から政治家、そして州知事と、まるで今のシュワルツネガー氏を見るようだが、レーガン氏の頃にはひとつ厄介な問題があった。 いわゆる『赤狩り』である。 チャップリンもその被害者となった事もありハリウッドで度々映画化されているのでご存知の方も多いだろう。個人的にはチャーリー(1992)が当時の狂気に満ちた様相を知る上でよい資料になるだろうと思う。ちなみにチャップリンは一連の騒動に嫌気が差してヨーロッパに移住してしまった。 しかしレーガンは赤狩りに屈することなく堂々と大統領の座を手にし、ついには自らその『赤』すら懐柔したという偉大な功績は、これからもアメリカ人の誇りとして語り継がれていくに違いない。 |
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