〆 リレー小説第19話
明日晴れるといいなの姉さんからトラバです。
その事件は3年前、今日のような真夏の暑さの日に起こったのだった。 肌にからみつくねっとりとした空気が、ぞうきんのごとく絞ってしまいたいと思わせるほどに不快だった。 狂ってしまいそうな私の心中を知ってか知らずか、胸元に光るルビーだけはひんやりと冷たく、それが私を余計に苛立たせた。 強烈な日差しが作り出す影が、アスファルトにコントラストを色濃く描き、清涼飲料の曇ったガラスのビンが歩道に転がっていた。 ふと、ガラスのビンを蹴ろうとしたとき、耳に覚えのある声が聞こえてきた。 どうやらその声は、近くに路上駐車されてある車のカーステレオから聞こえてくるようだ。 「だからさっきもいったけど、嘘じゃないの、私みたんだから……」 それはもう半年も音信不通の親友の声だった。その声がなぜカーステレオから… 彼女は私の幼馴染で、生まれた時から高校まで一緒のアパート、一緒のクラスだったので、まるで双子のように互いを思っていた筈だった。 それが2年前「私、芸能人になりたいの!」と言って彼女は東京に引越してしまったのだが、半年前からパッタリと連絡が途絶え心配していたのだ。 「何で元気なら元気と連絡くらい…」とつぶやく私の声に、カーステレオの向こうにいるはずの彼女が答えた。 わたしは耳を疑った。「お願い!ボリュームを上げて!」慌てて車に駆け寄った。 車で眠っていたらしい男は怪訝そうな表情を浮かべて体を起こし、ボリュームをあげた。彼女の声が聞こえる。 ちょっとくせのあるハスキーボイス。相変わらず、メンソールの煙草は手放せないのだろうか。 「確かに あの人だったのよ。間違いないわ。。」 「死んだ?死んだ?と思っていた・・・・・・・・・・、マリリン・モンローだったのようぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 …わたしの心の中に小さく、それでいて確かな…殺意が芽生えたのを、感じた。 「お兄さん、この声の主…誰だか知ってる?」わたしは車の男に問いかけた。 「お嬢さん、まずは君の名前から聞かせてもらいたいものだね」と男は答えた。 ★☆★☆★☆【トラバ1行リレー小説テンプレ】☆★☆★☆★☆★ 【ルール】 前の人の記事にトラックバックをしてください。 そして、前の記事までの文章をコピペしてから、 続いて参加する文章を1行だけ書きます。 1行の文章長さは常識の範囲内とします。 そのようにしてTBしながら小説を完成させていってください。 【小説連載期間】 「2004/07/11~2004/08/11」の1ヶ月間とします。 もしくは 「最後に書かれた記事から3日間トラックバックがない」時は 即連載打ち切りとなります。 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをして小説を完成さ せてください。(連続でなければ何度でも参加OK) あらすじも随時企画元ブログにてまとめていきます。 果たして1ヶ月間で小説を完成させることが出来るのか? ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい 企画元 毎日が送りバント (http://earll73.exblog.jp/) ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ |
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